Synthesizer Vの比較検証&導入メリットを解説!
話題のAIボーカリスト!
本日はバーチャルボーカリストを構築できる「Synthesizer V」の製品比較と導入メリットを解説します。既に公開されているボーカリストごとの動画も掲載していますので、合わせてご確認ください。
AIツールやサービスは様々な意見がありますが、時代の流れは受け入れて、必要に応じて活用しながら制作活動に取り掛かりましょう。
①Synthesizer Vとは?
まず「Synthesizer V」とは、Dreamtonicsが開発する強力な音声処理エンジンと直感的で柔軟なユーザーインターフェースを併せ持つ歌声合成ソフトウェアです。主にメロディーの構築や歌詞の入力を行う「歌声合成ソフトウェア」と各ボーカルごとに販売されている「データベース(DB)」を使用します。
様々なデータベースが販売されているので、異なるボーカリストを揃えたい場合は追加購入していく必要があります。
自身の好きなボーカリストを元にメロディーと歌詞を入力して、リアルなバーチャルシンガーを自身の楽曲に取り入れる事が可能です。
夏空ノスタルジー / 雪乃イト feat. 夏色花梨(公式デモソング)
上記の楽曲は公式デモソングとして公開されている、雪乃イトさんの夏空ノスタルジーです。「Synthesizer V」を元にデータベースは「夏色花梨」を選択しているようです。私も「夏色花梨」を愛用しています。
②無料版と有料版の歌声合成ソフトウェア比較
Synthesizer Vは無料版の「Web Synthesizer V」と「Synthesizer V Studio Basic」、有料版の「Synthesizer V Studio Pro」があります。それぞれの特徴を確認してみましょう。
無料版の特徴
- 無料で気軽に遊べる
- トラック数や音数に制限がある
- AIを活用した機能が使えないので、自身で細かいエディットを行う必要がある
- ボーカルエディットの知識があると活用の幅が広がる
有料版の特徴
- トラック数の制限が実質無制限
- DAW上でプラグインとして使用可能
- 日本語以外の選択も可能
- AI機能が活用できる
- 全ての機能が使用可能
③無料版(ライト版)と有料版データベース比較
上記は例として「Synthesizer V Saki」と「Saki ライト版」の違いを比較してあります。やはりデータベースも無料版はかなり制限がある印象です。データベースもStandard版とAI版が展開されています。特に多言語で曲作りをされる方は、AI版を活用すると作業の時短に繋がるように感じます。
無料版の特徴
- 気軽に楽しめる
- AI機能は使用不可
- 動画サイトにアップする際は歌声データベースを使用した旨を記載する必要がある
有料版の特徴
- 最高音質
- 自動ピッチ修正機能が搭載
- 多言語の歌唱が可能(AI版のみ)
- リテイク機能を搭載(AI版のみ)
- レンダリングが可能(AI版のみ)
④データベースを購入してボーカリストの選択肢を増やそう!
様々なデータベースを導入してボーカリストの選択肢を増やしましょう!日本語以外の取り扱いがあるのは、今後海外市場で音楽活動をお考えの方には嬉しい機能です。
実際に活躍されている声優さんの声を元に制作したデータベースも多いので、自身の好みや楽曲に合わせてチョイスしましょう!
花隈千冬:『ヒメタルネ』 feat.花隈千冬【Synthesizer V AI】by 湊いつき
「花隈千冬」では人気声優の奥野香耶さんの声を元に制作したデータベースです。エアリーなボーカリストを自身の楽曲で導入する事が可能です。
尚、日本語限定のデータベースですのご注意ください。
小春六花:追憶ポエジー / 雪乃イト feat. 小春六花
人気TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」の主人公である後藤ひとり役を演じた、声優の青山吉能さんの歌唱を得られるデータベース「小春六花」です。
こちらも日本語限定のデータベースですのでご注意ください。
⑤Synthesizer Vはこんな人におすすめ!
Synthesizer Vは様々な活用方法が考えられます。下記に当てはまる方は特におすすめです。有料版を導入して使い倒しましょう!
- ガイドメロディーではアレンジの全体像つかめない
- 作曲コンペの仮歌として活用したい
- 仮歌シンガーに依頼する際のガイドボーカルとして活用したい
- ボカロPのようなコンテンツを作りたい
- 海外市場での音楽活動を検討している
- AIアーティストを作りたい
⑥誰でも簡単に操作が可能!
Synthesizer Vはメロディーと歌詞を入力するだけで、直感的にボーカルを構築できる点が魅力です。
ボーカロイドでお馴染みの「調教」や「調声」が有料版のAI機能を活用する事でつまずく事がありません。歌い方のこだわりがある場合は自身でエディットしたり、AIリテイク機能を活用しましょう。
DAWで打ち込んだMIDIデータを取り組む事が可能で連携もスムーズに行う行えます。DAW上のプラグインとして活用できるのは、作業スピードを速める上では嬉しい機能です。
⑦必要スペック
プロセッサー | Intel Core i5 プロセッサーまたは同等のAMDプロセッサー |
必要メモリ | 2GB以上 |
対応OS | Microsoft Windows 8.1 またはそれ以降 (32/64 bit) Ubuntu 16.04 またはそれ以降 (64 bit) macOS 10.11 (El Capitan) またはそれ以降 |
必要容量 | 1GB以上(歌声データベースを1つインストールする場合) |
⑧Synthesizer V Studioの購入先
複数のラインナップがある「Synthesizer V」ですが、自身が環境や必要に応じた製品をチョイスしましょう。特に何もお考えでない場合は「Synthesizer V Studio Pro スターターパック」がおすすめです!
色々と制約がありますが、まずは無料版で試してみたいという方は下記のリンクにアクセスしてゲットしてください。
Synthesizer V Studio Basic 及び 各種Synthesizer V ライト版ダウンロードはこちら
Synthesizer V Studio Pro スターターパック
「Synthesizer V Studio Pro スターターパック」は本格的な音楽制作が可能な歌声合成ソフトウェア「Synthesizer V Studio Pro」に、お好みのSynthesizer V専用歌声データベース1種がダウンロードできるクーポンコードが付属したお得なパックです。
東京都出身。23歳で作曲家、28歳で作詞家デビュー。アニメやTV番組、パチンコ等の音楽制作をはじめ、メジャーアーティストの音響やサウンドエンジニアも担当。2017年4月にオンライン専門の「Next Lead Music School」を設立し、音楽の専門学校を超えるサービスを目標に運営中。東京都から栃木県へ移住し行政の委託事業も遂行。日本のマーケターになりたい。