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サークルオブフィフス(五度圏)の使い方を音楽理論講師が解説!

サークルオブフィフス(五度圏)とは?

五度圏(サークルオブフィフス)は、「音を5度おきに並べて輪にした図表」のことを指します。

(ここからは五度圏or五度圏表で統一)

五度圏(サークルオブフィフス)

1番上の C 及び Am を起点として、時計回りでぐるっと1周コードが並んでおり、シャープやフラットといった調号が併せて表記されています。

サークルオブフィフス(五度圏)で分かること

サークルオブフィフスを使うことで分かるのは、「曲のキー・ダイアトニックコード・裏コード」の3要素。作曲をするあたって必要なことだけど、頭では考えにくいものをひと目で見られる便利な図表なのです。

ここからは、実際にサークルオブフィフスの使い方についてご紹介していきます。

1.曲のキー(調号)

作曲や耳コピをする上で、楽譜の1番初めに書くキー(調号)。

簡単な調ならまだしも、難しい調のシャープやフラットの数が分からなくなってしまう・・・そんな時には五度圏表を使いましょう!曲のキー(主音)となるコードを五度圏表でチェック。

メジャー/長調なら外側(黄色)、マイナー/短調なら内側(緑色)のコードを見れば、対応する調号がすぐに分かります。

五度圏で曲のキーが分かる

調号は最終的に覚えてしまうのがオススメなので、ここでメジャー/長調の調号のちょっとした覚え方をご紹介!

#シャープ系

シャープ系の調号は「ファ ド ソ レ ラ ミ・・・」の順番で1つづつ増えていきます。

(五度圏の表をCから右回りに見てみましょう)

注目するのは1番右側のシャープの場所。1番右側のシャープが必ず導音(主音のひとつ前の音)になっているので、この音の1つ上の音が、主音となるキーとなります。

<例>

五度圏 シャープ系

♭フラット系

フラット系の調号は「シ ミ ラ レ ソ ド・・・」の順番で1つづつ増えていきます。

(五度圏の表をCから左回りに見てみましょう)

注目するのはシャープとは異なり、右から2番目のフラットの場所。右から2番目のフラットが必ず主音になっているので、この音が主音となるキーとなります。フラット系の方が分かりやすいですね。

<例>

五度圏 フラット系

マイナー/短調の調合は??

ではマイナー/短調はどうやって覚えればいいの?

メジャー/長調が分かればマイナー/短調はカンタン!長調の主音から3つ下の音(短3度下)を探せばいいだけ。五度圏表でも同じ列に配置されています。

<例> シャープが1つ:Gメジャー → eマイナー

五度圏 マイナー調

2.ダイアトニックコード

五度圏表を好きなキーのコードを中心に扇形に囲んでみると、その曲のメインで使うコードが分かります。

五度圏 ダイアトニックコード

Key=Cの場合「C F G Dm Am Em」

これらがダイアトニックコードと呼ばれるコード達です。

耳コピをしていて、ざっとコードは聞き取れたけど最終的にはどのキーか分からない・・・

なんて時は、五度圏表を参照してキーを導き出すのも一つの方法かと思います。

3.裏コード

作曲やアレンジをする上で、ただのドミナントじゃ物足りない!

そんな時は、五度圏表で見つけた「裏コード(♭II7)」を使ってみましょう。

五度圏 裏コード

使うドミナントコードの対角線上にあるコードにセブンスを付ければ、裏コードが簡単に見つかります。

●ドミナントセブンス「V7」を裏コード「♭II7」に置き換える
 
   C → F → G7 → C 
 (I → IV → V7 → I)
     ⬇︎
   C → F → D♭7 → C
 (I → IV → ♭II7 → I)

裏コードを使えばコード進行に変化が生まれて、ぐっとオシャレになりますよ!

まとめ

今回は五度圏表を使うと分かる3つのことをご紹介しましたが、他にも五度圏表を使えば移調や転調などに活用できたり、様々なことが出来ます。

コードや調の関係性など、自分で見つけてみても面白いかもしれませんよ。是非、作曲活動に活用して下さいね!

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