【アニメ考察】鬼滅の刃、るろうに剣心〜過去から考える現在
昔から歴史の授業が好きで、日本史を元にしたゲームをよくやっていたのを思い出します。
連日話題の鬼滅の刃を見て、実写映画も大ヒットの「るろうに剣心」が、ふと頭をよぎりました。
本日はこの2つの作品の元に、現代の世情と照らし合わせて考察を書こうと思います。
先にお伝えすると、私は、鬼滅の刃はアニメ、るろうに剣心は全て一通り観賞しており、ネタバレ的な要素も含むので、これから楽しまれる方は前のページにお戻りください。
2作の共通する時代背景
鬼滅の刃は大正時代、るろうに剣心は明治時代。
しかし両作品とも過去の回想シーンが出てくるので、時代を飛び越えた描写があります。
主に共通する内容は下記です
- 主人公の強さは、後世や身の回りの人を守る為にある。
- 壮絶な過去をもつ登場人物が多い。
- ”鬼”や”人切り”といった言い伝えが敵対する。
- 主人公はモテる
1.刀を握る意味
主人公の基本的な能力は高く、徐々に高度な技を習得していくのは鉄板であろう。
2作とも共通してるのは、「強さ」は後世や大切な人の為に発揮するというのが共通しております。
当時の物語では刀を振るいましたが、経済不況な現代では、事業や社会活動を活発化させる事が、地域や社会の為に繋がる事だと私は信じています。ITに頼っている現代は、手軽に利用でき、時には誰かを傷つける事もできる”インターネット”が「刃」なのでしょうか?
2.壮絶な過去
”暗殺”等の描写が多く、時代感が反映されています。悲しみが溢れていた時代なのかもしれません。
生き死には常に隣り合わせ、その分小さな幸せにも溢れていたのかなとも思います。
鬼滅の刃は大正時代で、遠い昔のような感じもある一方、私の祖母が大正生まれなので、話を聞いていた所だと、「刀」が登場するような感覚はありません。アニメタイトル通り、刃はお話の中で、更にキーポイントになるのでしょうか?今後も楽しみです。
両作品は、敵対のキャラクターもバックグランドが設定されています。
1人1人の信念もしっかり描かれており、私もブレない気持ちを持つという事は、物事をこなしていく上で大切な事だなと思いました。
3.言い伝えに出てくる様なキャラクター
空想と考えられる様な敵対人物がでてくるのが、2作の共通点として挙げられます。
暴動等が起こる現代でも、不満や不安から生まれる挙動であり、悪を作り出すのは、いつの時代も人間そのものなんだと感じました。
悪役や問題児も最初から道を逸らしていた訳ではありません。
思いやりのない一言や行動で、全てを変えてしまうのです。
オンライン上でこなす仕事が増えた方は多いと思うので、コミュニケーションの1つとして、相手の気持ちになって行動する事は忘れないようにしましょう
4.とにかくモテる
美男美女というだけではなく、人を引きつける力をもっているのが主人公。
トリコになってる女性キャラも多く、ある意味人たらしのような一面もある。
これは現代でも、天性のスキルとして役に立つ事は多いのではないだろうか?
個人の発信が大きくなっている現在、タレント力や影響力の大きい方が増えてきた印象があるが、とても素晴らしい事だと思います。是非、その発信力を使い、日本のリテラシーを上げて頂きたいですね。
先ほどの3.にも関わり、少し脱線しますが、童話の桃太郎が鬼ヶ島に行く際、仲間がきび団子1つだけでついてきたのでしょうか?そんな単純な考えではありません。
「鬼を退治する!」その想いが、仲間を熱くさせたのです。
もちろん目的が一致という意見もありますが、同じ方向を向いて物事をトライできるチームのような仲間があなたの周りにはいますか?
これは「鬼滅の刃」、「るろうに剣心」両作品で見受けられますし、繰り返しになりますが、現代の我々も、”信念”や”誰かを想う気持ち”というのは、忘れてはいけないと改めて考えさせられます。
ヒットした楽曲
鬼滅の刃は動画サイトでカバーをしてる方も多く、楽曲そのものを聞く機会は非常に増えました。
るろうに剣心も、「オープニングやエンディングに流れる採用楽曲は売れる」というジンクスがあったくらいで、当時小さかった私も鮮明にメロディーを覚えています。名曲とはこういう事なのでしょうか。
アニメの曲は原作を意識して歌詞を書く事は多いかと思います。もしくはお話の伏線の様な歌詞。
よくインタビューとかで見かける「世界観」とはこういった所でしょうか。
両アニメの曲は共にヒットしましたが、るろうに剣心はアーティストやバンドが作詞作曲をしてるだけあって、原作にどっぷりって訳では無い気がします。アーティストのカラーが強いなと感じました。
対して、鬼滅の刃は音楽作家等のクリエイターが参加してる事もあって、職業作家感がありますし、そ
ういった原作に忠実な音源の方が話題性が上がるのかなとも思います。
るろうに剣心はバブル明けなので、CDが沢山売れたかと思いますが、現在音楽は音だけではなく、「話題」という大手企業も喉から手が出るくらい欲しい、”目には見えない商品”を売っている感覚もあるかもしれません。
まとめ
歴史上のアニメや物語は、人の生き様みたいなのが多く含まれるので、大衆に向けて感情をうったえかけるツールとしては、とても良いです。
こんな暗い時代ですが、アニメから学べる事は多いのではないでしょうか?
まだご覧いただいてない方は、是非チェックしてみてください!
東京都出身。23歳で作曲家、28歳で作詞家デビュー。アニメやTV番組、パチンコ等の音楽制作をはじめ、メジャーアーティストの音響やサウンドエンジニアも担当。2017年4月にオンライン専門の「Next Lead Music School」を設立し、音楽の専門学校を超えるサービスを目標に運営中。東京都から栃木県へ移住し行政の委託事業も遂行。日本のマーケターになりたい。