何故売れたのか?オンラインストーリー【ソードアート・オンライン編】
何故売れたのか?オンラインストーリー【ソードアート・オンライン編】
オンラインゲームというものをご存知だろうか。
とても簡潔に説明すると、ネットに繋がったゲームのことで、自分が例えどこにいてもゲーム機がネットに繋がってさえいれば、世界中の同じゲームのプレイヤーと一緒に遊べるコンテンツだ。
実は数年前からこのオンラインゲームをモチーフとした若者を中心に世界中で大ヒットしている有名な作品がある。その名も、ソードアート・オンラインだ。
今回は何故ソードアート・オンラインという作品がこんなにも世界的に売れるコンテンツとなったのかというコラムです。
《ソードアート・オンラインとは》
原作は川原礫によるライトノベルであり、
また数度のアニメ化、ゲーム化、そして劇場版まで作られた超大人気作品。
作品のあらすじ、
【世界初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」(通称:SAO)の正式サービスが開始され、約1万人のSAOユーザーは完全なる仮想現実空間を満喫していた。
しかし突然、ゲ-ムマスターにして開発者である天才量子物理学者の茅場晶彦がプレイヤーたちの前に現れ、このオンラインゲームの世界で死ぬと現実のプレイヤーも死ぬと告げる。さらに自発的なログアウトは不可能であること、この世界を脱出する唯一の方法は
ゲームの舞台「浮遊城アインクラッド」の最上部第100層のボスを倒してクリアすることだけであると宣言する。そんな中、主人公の少年キリトはこの絶望的なデスゲームで生き残るべく、一人戦うことを決意し、始まりの街から旅立ってゆく。】
、という近未来を身近に予感させる設定とその世界で起きた様々な事件にキリトとその仲間たちが立ち向かっていく、戦いと別れの物語。
《新鮮な感覚で紡がれる王道ストーリー》
主人公の少年キリトが強力な宿敵たちに仲間と強力して、困難や壁を乗り越えて勝利していくストーリー、とよくあるゲームやライトノベルのあるある設定だが、このソードアート・オンラインは筆者から見ても数ある多作品とは大きく一味違う、一線を画す作品であると感じる。
その大きな理由はそれまでのノベル作品にはなかった、当時としては初めて、オンラインゲームという要素を、本物の人間の死生感とリンクさせた新鮮でかなり目新しい作品であったからだ。
確かにソードアート・オンライン以前にもオンラインゲームを題材とした作品はいくつかあった。しかしゲームの世界で死ぬと現実世界の自分も死んでしまうという設定は、この作品の読者にとって主人公たちが死の瀬戸際に立たされる度に心ヒヤヒヤさせられる、本当に実感を伴いながら読み進められる、まさに他作品では味わったことのない、読者の感情が常に物語の登場人物とリンクさせられるおもしろさがあるのだ。
このおもしろさがまさに実際にオンラインゲームを遊んでいるメイン層の若者に大きく衝撃を与え、特に当時ソードアート・オンラインがアニメ化した頃には多感な時期である中高生の層には本当に主人公キリトに憧れて、自分のゲームのキャラクターネームやキリトの戦闘スタイルを真似る人が続出し、なんと今では海外のオンラインゲームプレイヤーにまでその波は普及しているのだ。
《アニメの声優と楽曲を歌うアーティストが豪華!》
もう一つソードアート・オンライン大が人気となり、売れた理由として忘れてはいけないのは、キャラクターを演じる声優と作品を彩る楽曲のアーティストたちの存在だ。
特にこの作品のヒロインたちの声優は一流の売れっ子声優を起用しており、見事この作品の難しい役どころも違和感なく、リアルに演じきっているのだ。実はこの作品のメインヒロイン以外はとても悲しい現実が待っており、その現実とはメインヒロインのアスナ以外はなんとキリトとはどうがんばっても結ばれる運命にはないのだ。
それでも明るく前向きにキリトと向き合っているヒロインたちの姿に、筆者も心痛めながらも声優さんの演技も相まって楽しく作品を見ることができている。
(*ちなみにゲームならばこの限りではなく、各ヒロインと結ばれる世界もある。)
そしてこの作品の楽曲を担当するのは今や鬼滅の刃でお馴染みのLiSAや藍井エイル、劇場版では神田沙也加、キャラクターソングでは各キャラクターの声優、と名前を並べるだけでもかなり豪華な面々である。
また、どの楽曲もとてもキャッチーで耳に残りやすく、しかし歌詞には作品とリンクしたメッセージ性が表現されており、既にソードアート・オンラインという作品を語る上では外せない要素となっている。また、一部楽曲は英訳した歌詞を日本のアーティストが歌っているものもあり、海外のファンにも楽曲のイメージを損なうことなく、歌を届けられているのではないかと筆者は考える。
《幅広いメディアコンテンツ展開と現実に与えた影響》
数度のアニメ化、ゲーム化、劇場版化、と他のライトノベルではあまりない、多くのソードアート・オンライン派生作品があり、どの作品も発表される度大きな話題となり、発売されると重版が待たれるほど即売することもある。特に中高生を中心として今でも人気は止まることなく、常に加速し続けている作品であり、中には自分なりの作品の考察をする人も出てきており、その考察は深いものになると実際にこの完璧に近いオンラインゲームを現実に再現できないか?というものまである。
実は実際にソードアート・オンラインの中の設定の高度な拡張現実空間を再現できないかと専門の研究機関で研究が始まったほど、この作品の与える影響はもはやただのライトノベルを越えた先の現実にまで達している。またなんと今日ではAIの研究にもその影響を与えているという。筆者もソードアート・オンラインが実際に遊べる日が来ることを待ち望んでいます。もちろん、実際に死んでしまうのは嫌ですが…汗
(リンク・スタート!*ゲームを起動するための必須ワード)
《作品に対する海外の反応》
ソードアート・オンラインはオンラインゲームであるが、やはり我々の世界のオンラインゲームの本場と言えば日本ではなく海外だろう。では海外ではこの作品に対してどのような反応があったのか少しだけ最後にご紹介していこう。
「予想してたより遙かに現実的なファンタジー、手堅いキャラの見た目に、アニメーションの綺麗さ、声優さんの演技、音楽も素晴らしい。
登場人物も見ていて清々しい。主人公のキリトはどうすれば生き残れるか、きっちり分析できてて素晴らしい」
「ハラハラする展開、日本原作なのにこんなに感動する素晴らしい作品に出会えるなんて予想していなかった。作品の今後が楽しみ。私もソードアート・オンラインやってみたい」
、と本場の海外から見てもこのソードアート・オンラインはかなり評価される作品であるそうだ。このコラムで興味を持ったみなさんもぜひ、一度アニメだけでもご覧いただけると幸いだ。
アニメSAO公式サイトはこちらから
動画編集・コラムライター・イベントプランナー。フリーで活躍中。
映像関係の専門学校出身だが、自身も演技や音楽(ピアノ・ギター)などを経験。現在、主に動画編集で企業CMやPVなどを制作。チラシやポートレートの撮影なども請け負う。
また、ライブやイベントの運営、企業・同人イベントのスタッフ等も担当するなど、マルチに活躍中。
趣味は鉄道旅行とTwitter、ネットサーフィン。
現在はM3(音楽イベント)のリアルタイム映像担当、Youtuberの動画作成、Vtuberライブストリーム等のクリエイティブ業務と並行して、ドラマ【ショカツの女シリーズ11,12】、【DEATH NOTE】、朗読劇は【レ・ミゼラブル】やライブ【HEARTFUL CONCERT】等に出演している。