何故ニコニコ動画は配信者のマネージメント会社の展開をしないのか?

カルチャー

ニコニコ動画といえば動画投稿サイトとしては黎明期のYouTubeよりもかなり身近で知名度の高かった動画投稿サイトであり、10年くらい前にはボーカロイドや歌い手など当時の一世を風靡(ふうび)したほどの大きな影響力のある動画投稿サイトでした。

(画像はニコニコ動画より引用)

しかし昨今の世の中ではYouTubeで動画投稿を行い、その再生数に応じて収益を得るYouTuberという職業もだいぶ世間に浸透してきており、今や子供の憧れる職業の一つにまでその知名度を上げました。

(画像はUUUMより引用)

今回はニコニコ動画とYouTubeのコンテンツと視聴者を比較しつつ、何故YouTubeにはUUUMやVAZのようなクリエイターのマネージメント事務所があるのに、ニコニコ動画にはクリエイターのマネージメント会社がないのか。に焦点を当てた、そういえばなんでだろう?という疑問に対して筆者なりの考察を語るコラムです。(筆者個人の見解であり公式での回答ではないことをご了承くださいませ。)

まず最初に、ニコニコ動画とYouTubeの動画コンテンツの内容とその視聴者層について、それぞれ比較してみましょう。

《ニコニコ動画における動画コンテンツとその視聴者層》

今のニコニコ動画の視聴者層といえば概ね、20代の日本人がメイン視聴者層である。

その理由としては今でも進化を遂げて新感覚の音楽を聴かせてくれるボーカロイドの存在が大きいのであろう。特に20代はボーカロイドの黎明期からその存在に魅せられ、ボーカロイド楽曲が学生時代の思い出のような人もたくさんいるだろう。

(画像は公式サイトより引用)

そもそもボーカロイドといえば忘れてはいけないのが、ボーカロイドの楽曲を気軽に作曲して投稿できるサイトがニコニコ動画であったこと。これがさらにニコニコ動画の認知度を広めていった。そしてボーカロイドは誰でも、自ら音楽制作などを行い、ネットに投稿して、たくさんの方に見てもらえる、表現できる存在の象徴となった。

そう、ボーカロイドが生まれたからこそ、今では当たり前になった、けれど当時は中々、表現をする場を用意することすら難しかったクリエイト活動が大きな躍進を遂げることができたコンテンツだったのだろうと思う。

そしてその中にはかつてボーカロイドの楽曲を作曲やカバーして歌っていた、今やかなり有名となったアーティストのクリエイターの米津玄師ややなぎなぎなどの存在もいた。

(画像は公式サイトより引用)

ボーカロイドが今でも根強い人気であるのはこれも由縁なのではないだろうか。 

また、ニコニコ動画の初期の頃はネタ動画やパロディなどのおもしろ動画サイトという面が強く、特にそういったおもしろ動画コンテンツを好む方にはかなり興味を惹かれる動画投稿サイトであった。

特にニコニコ動画のアンダーグラウンド感(いわゆる、知っている人は知っている秘密基地のような感覚)が学生やオタクの好奇心をくすぐったのであろう。

しかしそのため、ニコニコ動画はいわゆるマニアックな層に向けた動画コンテンツが多く、世間一般のアニメやデジタル音楽に興味のない人からの認知度はかなり低く、近年ではニコニコ動画の人気も低迷しているのが現実だ。

まとめると、ニコニコ動画の動画コンテンツの内容は、

  • ボーカロイド、おもしろ動画などがメイン。
  • 主な視聴者層は10~20代、日本人がメイン。
  • また有料コンテンツであればアニメやライブなどの映像配信も行っている。
  • 動画投稿サイトとしてのニコニコ動画の人気は低迷中。

《YouTubeにおける動画コンテンツとその視聴者層》

YouTubeの動画コンテンツは多種多様、スマートフォンには初期から当たり前のようにYouTubeのアプリが入っており、そもそもYoutubeは日本だけでなく世界中で一番認知度の高い動画投稿サイトであると言っても過言ではない。

しかも視聴するためのYouTubeアプリさえあれば、誰でもいつでもどこでも自分でYouTubeに動画の投稿をしたり、ライブ配信することが可能である。そのため手軽に誰でもYoutuberになることができる。

YouTubeは世界中の人が見ていて、投稿者も多いため、動画コンテンツが視聴者に合わせて無数の種類がある。そのため、視聴者層は年代や性別を選ばない。

動画の内容も誰でも楽しめるコンテンツがほとんどだ。

今のYouTubeはニコニコ動画以上の視聴者層の多さのため、固定した人気のあるコンテンツだけが見られるという枠に捕らわれることなく、自分が表現したい、見てもらいたい様々な動画コンテンツを配信することができる場となっている。

この手軽さがYouTubeを観る方も、投稿する方も魅了している要因なのではないだろうか。

まとめると、YouTubeの動画コンテンツの内容は、

  • 多種多様な動画がある。
  • 視聴者層を問わない。
  • 動画投稿サイトとしては根強い人気がある。
  • 動画の種類が多すぎて、ニコニコ動画のような、ある程度の完成度がない動画が多い。

《二つの動画投稿サイトを比較してみると、見えてくる答え》

さあ、二つの動画サイトの詳細を見たところで、ここからやっと今回のコラムの本題です。

最初に述べた、何故YouTubeにはUUUMやVAZのようなクリエイターのマネージメント事務所があるのに、ニコニコ動画にはクリエイターのマネージメント会社がないのか。

という疑問。ここまでのコラムを読んでみるとその答えがなんとなく浮かびませんか?

そうです、ニコニコ動画は動画の人気がメインで、YouTubeは配信者の人気がメインなのです。

どういうことかと説明すると、元からニコニコ動画はyouTubeに比べて視聴者数も少なく、そしてYouTubeに比べて、クリエイターの数も少ない。しかも今では、かつてニコニコ動画で人気のあったクリエイター自身も多様な表現のできるYouTubeに移行したり、有名になってテレビや業界のクリエイターになってしまったため、ニコニコ動画では年々、クリエイター数の減少、視聴者数の低下が起きている。

だが元々、ニコニコ動画自体は動画のクリエイター本人よりも、そのクリエイターが作った動画の内容自体を重視している傾向があり、再生回数の多い人気の動画や投稿初心者の動画をトップページに載せている。

(画像はニコニコ動画より引用)

みんなで面白い動画を観て、作って、ニコニコしよう。

それがニコニコ動画の昔から変わらないスタンスなのである。その方針を大事にしているため、あえてクリエイター事務所のような物は設けず、投稿者一人一人を大切にし、特定の誰かを贔屓しないのだろう。

もちろんニコニコ動画にも広告収入はあるが、それは1動画あたりについているもので、

これはクリエイター奨励プログラムというシステムだ。

該当作品をプログラムへ登録する事で、その作品の人気度や再生数に応じてクリエイター奨励スコアというものが付与され、それを現金化する事が出来るというシステムである。

ここまで考察を進めてみると、さらに両方の差が見えてくる。

ニコニコ動画はメインターゲット層が日本向けの動画投稿サイトであり、YouTubeは全世界向けの動画投稿サイトであるというのが大きな違いだったのかもしれない。

ニコニコ動画は日本の一部で人気があった動画サイトだったが、今のYouTubeほどの大きな影響力がない内に人気が低迷してしまった。

しかもボーカロイドがメインで人気が出ていても、Vtuberのような動画はほとんどなかった。

そして顔出しで配信をする人が今のYouTuberほど多くなかった。

視聴者層の広さと数、動画再生数の大きな差、そしてそれにより世界に与える影響力。

それがマネージメント会社の展開の有無を決めたのかもしれない。

もしニコニコ動画がもっと世界向けに人気が出ていたのなら、YouTubeのようなYouTuber事務所も生まれていたのだろう。

筆者も学生時代はニコニコ動画で楽しませていただいたので、今後またニコニコ動画が一世を風靡(ふうび)する時代をぜひとも観てみたいものである。

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