バスコンプレッサーの期待できる効果と特徴を解説!
バスコンプ(バスコンプレッサー)とは?
バスコンプ(バス・コンプレッサー)とはミックスやマスタリングにおける手法の1つです。
特定のトラックのアウトプットを1つのバス(BUS)トラックにまとめて、コンプレッサー処理を行う事によってバストラック全体の音圧を一定にコントロールすることができます。
期待できる効果と特徴
主な特徴と期待できる効果は下記です。
ピックアップポイント
- トラックごとに設定された音量バランスを崩すことなく、一定の音圧でトラックをまとめることが可能
- バスコンプを活用することで、特定のグループの音のまとまり感や全体的な音の密度を向上させる
特徴①:トラックごとに設定された音量バランスを崩すことなく、一定の音圧でトラックをまとめることが可能
音圧を上げた際にバランスが激しく変わってしまう事があります。そんな方には「バスコンプ」がおすすめです!バランスを崩さず音圧を構築する方法としても吟味してみる価値が高いと感じます。
最近はミックスの段階でマキシマイザーを使用して音圧をかなり上げている方をお見かけします。ジャンルや楽曲または企画によってはヘッドルームを残した方が良いと感じますが、1人で全ての工程を完結されている方も多いと思いますので、「バスコンプ」を新たなアプローチとして習得頂けると嬉しいです。
特徴②:バスコンプを活用することで、特定のグループの音のまとまり感や全体的な音の密度を向上させる
「バスコンプ」を活用する事によって「音の密度」を向上させる事が可能です。ドラムやストリングス等の複数のマイクによって収録されているパートは率先して「バスコンプ」を活用しましょう。トラックとトラックの隙間が良い意味で埋まるのが感じ取れます。
1つのフェーダーを調整するだけで音量のバランスも容易に変更できるので、作業フローの観点から見てもメリットとして考えられます。
VUメーターで視覚的に確認
バスコンプを使用する事によって、音の密度の向上や隙間が埋まるといった表現をしましたが、視覚的にも確認する事が可能です。
具体的にはVUメーターをチェックしてみるのがおすすめです。
針の振り幅が小さくなるものの、大きい値で常に振れている状態が「音圧」を保っている状態になります。この際に注意したい点は、ダイナミクス(音の抑揚)が極端に失われた音源になっていないか確認する必要があります。
音圧は一定以上あるのだけど、ダイナミクスを感じ取れる音源を目指しましょう。
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