オシャレな分数コードの仕組みを音楽理論講師が解説!

分数コードとは?

分数コードとは、分数のような形で表記されたコードのこと。

スラッシュ( C/E など)で表記されることもありますが、演奏上は分数表記の方がわかりやすいです。

分数コードは、ベースラインやボイシングを指定するのに使われますが、

使い方ひとつで、印象的なハーモニーを作ることもできます。

それではここで、オシャレな分数コードのパターンを2つご紹介します。

①Ⅱm7(onⅤ)型の分数コード

フュージョンやニューミュージック系のポップスでよく使われている特徴的な分数コードに、Ⅱm7(onⅤ)があります。

分子コードがサブドミナント、分母コードがドミナントのルート音になっているのが特徴で、

終止感の強い性格のドミナントを、曖昧なニュアンスに和らげることが出来ます。

ドミナントを置き換えて使うだけなので、とても手軽でおすすめです。

テンションやボイシングを工夫すると更に効果的に!

オシャレな雰囲気にしたい時に、是非使ってみて下さい。

②アッパー・ストラクチャー・トライアド

分数コードといえば、分母が単音、分子が和音というのが一般的ですが、分母/分子共に「和音」となる

アッパー・ストラクチャー・トライアド

(これより表記はU.S.T.)というものがあります。

U.S.T.は、基本のコードの上に、テンションを中心に構成した別のトライアド(三和音)を乗せたもので、

複雑なテンションをトライアドでまとめボイシングを指定することで、簡単に演奏できるのがメリットです。

下記のU.S.T.のボイシングスタイルの例を見てみましょう。

本来であれば、G7(9.#11.13)という少し難しいコードですが、

テンションノートをA△のトライアドにまとめるだけで非常に分かりやすくなりました。

アッパー・ストラクチャー・トライアドの応用

U.S.T.を使ってメロディーのポイントをハーモナイズすると、非常に印象的なサウンドを作ることもできます。

下記、The Days of Wine and Rosesの一部をリハモナイズし、1音ずつ降りてくるメロディーの部分にU.S.T.を取り入れてみました。

インパクトがあり、曲の大きなアクセントになりますね。

アレンジのアイディアの一つとして、U.S.T.を使ってみてはいかがでしょうか??

まとめ

一見難しそうな分数コードですが、使い方を知っておくと、洗練された広がりのあるサウンドを簡単に演出することが出来ます。

是非、ご自身の作曲・アレンジに活用して下さいね!

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