70歳でもDTMに挑戦!若者が見習うべき音楽に対する姿勢!
サウンドインタビューVol.3
DTMコース、音楽理論コース、MIXコースに在籍されている生徒様を対象とした、コース内楽曲募集、通称【楽曲コンペ】に参加頂いた、雀部(ササべ)さんにインタビューのお時間を頂いた。
MIXコースを受講頂き、先日のレッスンで卒業となりましたが、レッスンの感想も含めてお話をお聞きしたいと思います。
雀部さんはなんと驚きの70歳!!残念ながら「採用」ではありませんでしたが、短期的な脅威の吸収力と、意欲やポテンシャルの高さに感銘を受け、本記事の作成の運びとなりました。
インタビュー/記事作成:森谷(Next Lead Music)
いつから音楽を?
森谷:せっかくなので、今までのご経験をお聞きできればと思います。まず音楽を始めたきっかけは何ですか?
雀部さん(以下、雀部):ギターとドラムもやってたんですが、ギターに関しては同級生に音楽好きな子がいて、そこで教えてもらった音楽を聞いた事がきっかけで始めました。
森谷:曲作りはどういったタイミングで始められたんですか?
雀部:オリジナルは前から作ってましたね。
森谷:それはいつ頃からですか?
雀部:2000年くらいからかな?
森谷:それまでは弾き語りとかをされてんですか?
雀部:そうですね。
森谷:その時期に何か悩んだ事はありますか?
雀部:うーん、いい曲できないなぁ〜って(笑)
森谷:あらま!(笑)
雀部:あとは当時あった打ち込みのソフトを使って制作してましたね。
森谷:それはどのくらい前ですか?
雀部:俺が東芝EMIのビルの管理やってた頃だから…宇多田ヒカルがデビューした時くらい!
森谷:その頃も楽器の演奏はされてたんですか?
雀部:京都からレスポールとFenderのアンプ「TwinReverb」を持って東京に来ててね、音楽活動してました!
いくつになっても挑戦
森谷:実は今回インタビューをお願いしたもう1つの理由があります。レッスンを受講頂いてる生徒さんの中には、完全な初心者や音楽の経験のある方、音楽活動を活発的に行なっていれば、やる気の無くなってしまった生徒さんも現実的にいらっしゃいます。そういった生徒さんにも何かメッセージを残したいなと思い、ご連絡させて頂きました。
雀部:なるほど…この歳で分かった事なんですが、デビューするしないは別として、楽器や曲作りは長年続けていれば、上手くなっていくし、できるようになってくる。これは実体験だし、周りを見ていても思いますね。自分なりの方法が見えてきます。
森谷:私もそう思います。生徒さんには「積み重ね」と伝えています。繰り返しているだけに感じるけど、「積み重ね」ているんだよと。
森谷:ただ雀部さんは、応用力やフットワークが非常に軽いなとも感じたのですが、何か自身を震い立たせるものがあるのでしょうか?もしくは、何かご経験がそのようにさせているのかなとも思いますが、差し控えなければ教えてください。
雀部:実は十数年、社会を良くしようとして活動してた時がありました。長く生きてるので紆余曲折はあります。
森谷:ありがとうございます。悔しい思いや悲しい思いも、生きた分だけ音の「味」になってくるのでしょうか?
元プロ野球選手のイチローさんが、何故あそこまでの記録を出せたのか?私もそんな事を考えたりしますが、それは他人より多く打席になった事ではないでしょうか?「打率」より「打席」。もちろん打席に入るまでの努力もありますが、トライし続けるのは大切だなと改めて感じました。
若い子に対してのアドバイス
森谷:現在SNS等の発信もあり、多くの情報を目にする事が日常茶飯事となりました。特に若い子は、それが当たり前だと感じます。その分に劣等感を感じてしまうような情報をモロに受けてしまう事も多いなと感じるのですが、音楽的にもそういった事柄に直面してる子にアドバイス頂けますか?
雀部:僕が思うにですが、若い子はすごくセンスのある子が多いです。テレビのCM見てても思います。今は難しいかもしれませんが、自身の好きなアーティストのライブを見に行くなら、武道館等ではなくて、ライブレストランの様な所に行って勉強しに行くのはいかがでしょうか?普段気づかない様な事を発見できると思います。
雀部:昔、ギターの先生から悪い影響を受けてしまって、クラシカルな基礎をやっていた時期がありました。もちろん大事な事なのですが、結果的に自分でコピーしたり研究した事が1番役にたってます。
森谷:これ大事ですね。
雀部:みんな勘違いしてるのが、最初から「絶対すぐ出来る」と思っている気がします。歌も声帯の筋肉をトレーニングしなきゃいけないし、楽器も指の普段使わない筋肉を動かしてる訳ですから、筋トレと一緒でやはり時間がかかりますね。
森谷:結果をあまりにも早く求めすぎて、落ち込む方がいらっしゃいます。マイペースに中長期的にチャレンジできる方がある意味強いのかもしれません。
レッスンを受けて感じた事
雀部:ミックスって時間かかりますね〜!(笑)
森谷:想像以上にやる事や見直す事多いですよね(笑)
雀部:130曲くらい作ったので大変だ!(笑)
森谷:レッスンを終えて感じた事とかあれば教えて頂けますか?
雀部:1番思うのは、耳が良くなったと思います。まず意識が変わったので、聴こうとする音が変わりましたね。
森谷:おぉ〜!素晴らしい!
森谷:これは我々の課題でもあるのですが、今後はスクールから生徒の皆様へ発信していきたいなと思うのですが、何か要望とかありましたら、教えてください。
雀部:人によるかもしれませんが、「何が分からないのか分からない」って方が多いんじゃないかな?と感じたので、そういった所をレクチャーしてもらえると嬉しいのかもしれませんね。
森谷:成る程。ありがとうございます。今後の参考にさせて頂きます。
今後の目標について
何度もお話しますが、雀部さんは70歳。決して馬鹿にしてる訳ではなく、以前から「ただのおじいちゃんではないな」と感じてはいました。同時にこれまでの人生の経験が、振り子の様にサウンドとして自身に返ってきてるのではないかとも感じていました。
私の両親より少し上の世代の方ですが、祖父母よりは下の世代。10代の生徒さんから見たら「じいじ」であろう。じいじの熱意を是非刺激として受け取ってほしいです。
森谷:今後の目標があったら教えてください。
雀部:変な目標かもしれませんが、今まで作った曲を再度ミックスしてアップロードする事!サブスプリクションサービスにもアップロードしたい!
森谷:いいですね!雀部さんSNSとかやられてますか?
雀部:良くわかんないんだよね〜。教えてほしいくらい!(笑)
森谷:わかりました。そちらも記事作成してお送りします(笑)
森谷:おじいちゃん扱いして申し訳ないですが、僕より下の世代は、祖父母世代の方がやるSNSの投稿とかを面白がって見てるような感じがあるので、バズったら(反響がある)注目されそうですね!
雀部さんの活動状況
現在曲作りに集中しているとの事です。ギターを弾き語りしてる画像を見るところ、ずっと音楽に触れていたんだなと改めて感じました。
エベレストという名義で活動されているそうです。名前の由来は「すぐ覚えてもらえそうだから」だそうです。すぐ覚えました(笑)
エベレスト
https://frekul.com/artists/profile/narabigaoka34
今後は上記のフリクルをはじめ、インターネットサービスやWEB上での音楽活動に注目したいと思います。世情は逆境かもしれませんが、時代の流れに柔軟に対応してる70歳は中々いないのではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?同じ土俵という訳ではないかと思いますが、世代問わず刺激になった方が多くいらっしゃれば幸いです。
音楽やってみたいな!とか、曲作りしてみたいな!という方は、是非1度お問い合わせ頂ければと思います。
より良い音楽ライフをお過ごしください!
東京都出身。23歳で作曲家、28歳で作詞家デビュー。アニメやTV番組、パチンコ等の音楽制作をはじめ、メジャーアーティストの音響やサウンドエンジニアも担当。2017年4月にオンライン専門の「Next Lead Music School」を設立し、音楽の専門学校を超えるサービスを目標に運営中。東京都から栃木県へ移住し行政の委託事業も遂行。日本のマーケターになりたい。