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エイベックス株式会社、100人程度の希望退職を募集する発表。徐々に蝕まれていく音楽事業。

Avex HPより

衝撃の走る大手の発表

エイベックス株式会社は一連のウィルス騒動による影響により予定されたライブイベントの中止や、自粛に伴う様々な損失により、2020年9月中間期の決算で32億円の最終損失となりました。

希望退職者の募集は初となり音楽事業の一部と関接部門に所属する40歳以上の社員443人が対象となります。退職者には特別加算退職金や再就職支援などを実施すると発表されました。(2020年11月5日)

また一部報道機関によるエイベックス本社ビルを売却するとの報道は、エイベックス側が発表したものではなく、構造改革の一環において売却を検討してるとエイベックス株式会社はホームページにて言及をしています。

https://avex.com/jp/ja/news/2020/avex1111/

音楽への向き合い方の変化

当たり前になりつつある日常

インターネットが普及する現代においても人と人とが直に触れ合う事業は今もなお中心的な事業として大きな役割を果たしています。

その中で起こった一連の騒動により自粛要請を受け今もなおガイドラインによる制限を余儀なくされているライブイベント会場は、最も人と人とが触れ合う施設と言っても過言ではありません。

アーティストの主な収入の一つはライブイベントにあり私たちはアーティストの存在を直に感じるためにライブイベントに足を運ぶわけです。イベント自体の開催はできるのですが収容人数を半分程度にして厳しいガイドラインのもと行われるイベントの収益は厳しいものとなっています。

そして代替案として主流になりつつあるインターネットでのライブ配信ですがファンが求めるのはアーティストを直に感じる事ができると考えているのが大多数であり、新規のファン層を獲得できるメリットはありますが従来とは違ったイベント内容に戸惑いを持っている方は少なくないのが現状です。

置き去りのエンタメ

人との触れ合いを極力せずに音楽と向き合っていかなければならないわけですが未だに私たちは迷っている状態です。

アーティストは目の前に観客がいない中でのライブを行い、ファンはそれをインターネットを介して見る。そしてそれらを成立させようとアーティスト事務所が躍起しているわけです。

それがライブの普通になりつつある今、すぐに受け入れられる事は難しいと考えています。

それらが本来の姿ではない事を知っている私たちはどうにもならない現状を何とか打破しようとするも、やはりどこかで迷ってしまっているのだと思います。

エイベックス株式会社のような大手音楽事業会社でも希望退職を募るまでに至ってしまったのは大変残念に思っております。

大勢の人が一堂に集まる中、アーティストが満足に表現できる本来の姿であるライブイベントがこの先一刻も早く開催される事を切に願っております。

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