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演奏したベースVS打ち込んだベース!作曲家が検証!

打ち込みか?!?生演奏か!?

本日は「楽曲制作」にフォーカスを当てて、ベース音の比較をしていきたいと思います。早速ですが、今回のテーマは「演奏したベース」VS「Trilianで打ち込んだベース」です。

もちろん上手な生演奏の方が良いと思いますが、実際に聞き比べをする機会は少ないと思うので最後までご覧ください。

下記が詳細です。各々少しハンデを足したいと思います。

共通事項

まず共通事項としては

  1. 同じフレーズを演出
  2. ジャズベースを選択
  3. プラグインエフェクトで調整あり

上記は音質の良し悪しでは無く、固定条件として設定致しました

実際に弾いたベース

生演奏に関しては

  1. 使用ベースはBacchus BJB-1-RSM
  2. DI、プリアンプは「Universal Audio LA-610」を使用
  3. 演奏者(筆者)は、ベースの演奏の経験は少ない

打ち込んだベース

打ち込んだベースに関しては

  1. 使用ソフトウェア音源はSpectrasonicsのTrilianを使用
  2. 使用プリセットはFenderのジャズベース
  3. 奏法は3種類(サスティーン、グリスアップ、スライド)
  4. データはクオンタイズを適用

上記が今回の詳細です。長くなりましたが、下記の音源と共に検証してみましょう。

共通事項

打ち込んだデータと、実際に録音したデータの環境を同じにするのは難しいですが、使用したエフェクトは同じです。

使用したエフェクトは主に

  1. Slate digital FG-X(マスタートラックに使用)
  2. Universal Audio UAD-2 「1176LN Legacy」(各ベースに使用)
  3. Universal Audio UAD-2 「Teletronix LA-2A Legacy」(各ベースに使用)

になります。

そもそもベースが異なるのでサウンドに違いはありますが、アタック音と継続音を狙って、軽くコンプレッションしています。

Fender Jazz Bass【Trilian】

まずは音源を聴いてみましょう。

いかがでしょうか?

良くも悪くも無難に打ち込みました。普段からこのように打ち込んでいます。もちろんベースプリセットやエフェクト、その他楽曲に応じて変更します。

人間が弾いたとは言えないですが、生っぽいポイントを押さえていると考えています。私は仕事でもTrilianを使って打ち込みますが、作品として世の中に出す際はベーシストに弾いてもらいます。

なのでベースの打ち込みを頑張るより、他に時間を費やす事の方が多いです。

今回はTrilianを使用しましたが、ベースのソフトウェア音源は沢山あるので、自身に合う物を探してみましょう。

ソフトウェア音源を使用する理由は

  1. 直しに時間がかからない
  2. 音色の変更が容易

作曲や編曲をしている状態だと、他の楽器との兼ね合いやシチュエーションによって変更があります。そのため、ソフトウェア音源だと業務に支障が無く取り組めます。

以前、Trilianの打ち込み方法について記事を作成しました。是非参考にしてください。

Bacchus BJB-1-RSM【実演奏】

では続いて、実際に演奏をした音源がこちらです。

いかがでしょうか?

シビアにリズム揃ってませんが、人間が弾いた「生感」は表現できているのではないでしょうか?

現状ドラムとベースだけですが、他の楽器が入ってきたのを想定すると、やはり実際に演奏をした方がよいと感じます。サウンドだけでは無く、人間が弾いた自然の「不安定感」が「生感」を生み出すのでしょう。

ですが先述の通り、打ち込みの方が変更が効くので、生ベースに差し替えるのは最後でも良いと考えます。

ちなみに今回は噂のジャズベース、Bacchusの「ローステッドメイプル」を採用したベースを使用しています。普段ベースは弾かない私でも「安くて良いベース」といった印象を受けました。生音の雰囲気より、録音した音の方が良くて驚きました。

このBacchus UNIVERSE SIRIES【BJB-1-RSM】についても記事を作成したので、良ければご覧ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

好みや楽曲、アレンジによっても異なると思いますが、ベストなベースサウンドと巡り合うと共に、音の解釈が深まれば幸いです。

バンドサウンドのアレンジの場合は、デモ音源と完成音源でうまく使い分ければ、時間の節約になると思います!是非、ご自身の楽曲で活用してもらえると嬉しいです。

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