吸音材を壁に貼るよりカーペットや絨毯がオススメ!
手間いらずで高機能!
スポンジやグラスウールを購入して、吸音材として壁一面に貼っている人をよく目にします。
今回の記事は響きを抑えたサウンドを狙っている、DTMユーザーに向けた「簡単な吸音方法」についてお話ししていきたいと思います。
以前、私が自作したボーカルブースの記事を作成したので、良ければこちらも参考にしてください。
https://nextlead-music-media.com/1369
さっそくですが、吸音材も枚数が増えればコストが膨らみますし、テープをたくさん貼ったりするのも大変です。
吸音ボードやパネルは高額で躊躇される人も多いのではないでしょうか?
そんな人におすすめなのが、壁に薄いカーペットや絨毯をぶら下げる方法です。設置位置は基本的にモニタースピーカーの背面で良いと思います。
私は下記の様に黒色のカーペットを使用していた時期があります。ご覧の通り背面が真っ黒です。
カーペットや絨毯が足元ではなく、壁にぶら下がっているのは斬新と思う人も多いでしょう。
この方法は筆者だけではなく、ミックスエンジニアのプライベートスタジオでも同じような事している人は多いです。
目的を達成できるのあれば、吸音材である必要はないのです。
それにカーペットや絨毯の柄によっては、オシャレかもしれません。
設置方法
設置方法は、ベランダで物干し竿を設置する「突っ張り棒」に物干し竿を設置して、カーペットや絨毯をぶら下げるだけ。
モニタースピーカーの部分的な背面だけではなく、全体をフォローできるのが良い点だと感じます。
約2年程使用してきましたが、カーペットが落ちてくることもなく、パフォーマンスを発揮してくれました。
若者の思いつき感が拭えませんが、いいアイディアだったなと改めて感じます。
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どこまで音を吸音すれば良いのか?
私がJ-Popやアニメの作編曲家として行くスタジオは、基本的に響きの少ない「デット」なサウンドの部屋が多いです。
劇伴(BGM)などの編成の大きい現場だと、響きや鳴りがあるスタジオがチョイスされると思います。
では自宅スタジオではどれが正解でしょう?
「部屋鳴り」と呼ばれる反響音を極力減らした方が、何かと都合の良いことが多い印象です。
個人的な感覚なのですが、作曲をしている段階では、少々響きがある部屋の方が好きです。
音が鳴ってくれた方がテンションが上がります。
しかし、ミックス等の調整を行う際は、少しデットなサウンドの方が作業しやすいです。
ボーカルレコーディングでも、可能な限り部屋の響きを無くしたいです。
多少の好みの違いはあるかもしれませんが、結果的に曲にも影響を与えます。
使用した感想
私は音出しが可能なマンションに住んでいたことがあるのですが、「部屋鳴り」がずっと気になっていました。
天井も中途半端に高くて苦戦しました。
ミックスの良し悪しも分からなくなってきて、困った記憶があります。
そんな中、カーペットの使用を採用したのですが、期待以上のパフォーマンスを発揮してくれました。
少し吸いすぎな感じもしましたが、ミックスをする上では客観的にデータを聞けたので、見た目以上の効果を発揮していたのを感じました。
ちなみにカーペットを使用する前は、下記の画像のような状況でした。
この白い壁が、真っ黒に変わるのです。黒は視界が暗くなるので、明るい部屋が良い方は色のチョイスに注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
カーペットや絨毯が壁にぶら下がっているのは、少し考えにくいかもしれません。設置も簡単で役目を果たしてくれるのでおすすめです。コストパフォーマンスも良いと感じます。
「反響音」や「部屋鳴り」というのが分からない人もいらっしゃるかと思いますが、1度試して変化を感じるのが最短の近道です。
同時に曲作りやミックスにも挑戦して、作業しやすい環境を構築しましょう!
東京都出身。23歳で作曲家、28歳で作詞家デビュー。アニメやTV番組、パチンコ等の音楽制作をはじめ、メジャーアーティストの音響やサウンドエンジニアも担当。2017年4月にオンライン専門の「Next Lead Music School」を設立し、音楽の専門学校を超えるサービスを目標に運営中。東京都から栃木県へ移住し行政の委託事業も遂行。日本のマーケターになりたい。