
Clubhouse×音楽の可能性
敏感すぎるSNS社会
ミュージシャンや音楽家だけに問わず、働き方に変化がある現代
本業副業問わず、事業の「資産価値」というのに注目される事が増えました。ミュージシャンや音楽家の場合は人気等の「知名度」にでもあたるのでしょうか?
資産は物だけではありません。売り上げのある事業でしたら十分「資産」です。
話題になったら「メジャーデビュー」

こんな事が連日続いてる事もあり、SNSに力を入れてる音楽家やアーティストは多いです。
広告塔くらいであるはずのSNSが、仮想的な価値を持つ様になった事から、国内で話題の「Clubhouse」は盛り上がりを見せると同時に、音楽家やミュージシャンに限ると商品のレパートリーや種類の少なさを改めて垣間見ました。
今回はこの「Clubhouse」と音楽家やアーティストの「事業資産」のあり方、音楽事業者としての意見も混ぜながら解説していきたいと思います。
人気=売り上げ?
そもそも売れるとはどういう事か?
私の周りにも沢山いるが、皆何を必死に頑張っているのでしょうか?
有名になってメディアに沢山出る事?ヒット曲を書いて印税生活?
どれも各々の正解で、すべて経験として身になるでしょう。人脈にも繋がると思うので是非頑張って頂きたいです。

ただ音楽事業者としての「資産価値」はどうでしょうか?
SNSで話題のミュージシャンやタレントも、意外にも音楽やタレント活動のみで生計をたてれていない人は多い。もちろん違う分野でマネタイズしてる場合もあるので、音楽やタレント活動がきっかけでヒット商品やコンテンツを提供してる人も存在します。楽曲制作の依頼が絶えない人もいる。とても素晴らしい事だと思います。
いずれにせよ話題や人気者になりたいがために、顧客やターゲットは日本人に依存する事が多いです。日本そのものが内需で賄う事が多い事もあってか、グローバルな音楽活動をしているミュージシャンや音楽家は少ない印象があります。コンテンツありき、といった一面もあるせいかもしれません。
たしかに日本の音楽市場も十分大きいですが、その分競合も多いです。YouTuberだらけの時代に、一般人がYouTubeを始めるのと近い感覚があります。そしてあまりにも漠然とする事が多い。大手のレコード会社も広告費使えなくなった今、既に話題のあるアーティストを採用するのは当然の流れだと感じます。
私自身の事業も時代にマッチしてヒットした所、大手から協業の依頼が来る事が増えました。
こんな感じに他とは違うアプローチから入るのも1つの方法ですが、ミュージシャンや音楽家は皆同じ事をやっている。これでは資産になりにくいようにも感じます。
話は戻ってミュージシャンやクリエイターがClubhouseで広められるコンテンツや商品は何なのでしょうか?
色々考えるが”音”しかない…先述した通り、他の業種や商品を提供してる人は違うが、音楽家はやはり「音」を発信していくしかないのです。
以前から少し感じてはいたが、音楽は”積み重ね”なだけあって、器用に他の事や事業をやってきた方は少ないです。会社勤めされている方はいるが、本来は「音楽」がやりたいのです。
当然、自身の「資産価値」なんて気にもしてもないでしょう。
サブスクリプションサービスとの連携

「Airpos」等のガジェットが売れると、それに伴うサービスがヒットするというのはよくある話ですが、この「Clubhouse」でいったい何ができるのであろうか?日々そんな事を考えます。
本当に音が先行するのか?、それとも他のSNSと共存するのかは分かりませんが、この「Clubhouse」はサブスクリプションサービスに紐付けされていくのではないかと、筆者は考えます。
これは1つのささいな発信が、グローバルな顧客を獲得できるチャンスに繋がるのではないかと予想しています。
人間は視覚よりも、無意識も含めた聴覚でのコンテンツやサービスを使用する時間の方が長いです。特に重要なのは、この無意識の領域を獲得する事がポイントだと思います。
合わせてゴールドマン・サックスが、ストリーミングに率先され、音楽のサブスクリプションサービスの値段が近い将来高騰するといったリポートを出した様に、サブスクリプションが更に色々な場面で身近になるのは間違いなく訪れ、ミュージシャンや音楽家が制作した音源の使用料は細かく様々な団体から分配されていくのではないでしょうか?
もちろんその分配を受けるにも、ミュージシャンや音楽家が各サブスクリプションサービスへの登録が必要になるかもしれません。まるでレコード会社のようだと感じます。
今後必要な事

では今後、ミュージシャンや音楽家のはどのような事が必要になるのでしょうか?
まずタレントであろうと、自宅で高音質な音声の発信ができるように、機材を揃える必要がある。自宅スタジオなんてのが、さらに当たり前になっていくでしょう。
もっというとエンジニアやプロデューサー的な一面も必要とされる。チームで作業という選択もあるが、サブスプリクションで【分配】なんていう細かい事をやるかも怪しい。
流す楽曲も、クラブのDJの様な感覚で音楽配信なんて事もあるかもしれない。日本でも「Clubhouse」の「Club」が空間をイメージしてしまいます。
YouTuberを見ても結局のところ、トータル的に能力が必要な時代になったと感じます。企画も制作もマーケティングも全て必要なのです。
「餅は餅屋」という言葉があるように、専門分野の職人の技は素晴らしい物だと思うが、ヒットコンテンツに必要かというと際どいラインである。逆に個人の全体的な能力が低いと感じる日本人。これは各々がもっとレベルアップする必要があると考えています。
本当、やる事多いですね(笑)
これの記事を見た方に何かいいきっかけが作れたらと思います。

Next Lead Music 代表
経営者と財布職人の祖父2人を持つ、ハイブリッド血統の音楽家。
IT×音楽×文化をテーマに、新人・ベテラン、活動地域関係なく、ミュージシャンの文化活動を応援している。
アニメ等の作詞作曲編曲や、メジャーアーティストのエンジニアリング、ライブ音響等、幅広く活動すると同時に、音楽や文化がインターネットを通して社会の活力になる事を目標に日々発信している。今後は地方創生にも携わりたい。
オンライン専門のミュージックスクール「Next Lead Music School」を経営。
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